弐ノ型 増資
前回予告した起業手続きのドタバタですが、清書する前に書く情熱は消えました。というのも、その後の年末調整及び確定申告のハードルが高く、霞んでしまったんですね。ルーティンに慣れ切ったぬるま湯から、自己責任100%の残酷な世界へ転じた証拠でもあります。日々勉強。まぁ前職でもそういう時代はありましたが。
さて会社設立から半年強。前職を辞してからは7ヶ月、有給消化スタートから8ヶ月という状況。つまり、いちばん悪く見ると8ヶ月もの間、ロクに働いてないということになる訳です。
いやいやでもそれは言い過ぎで、確かに大学進学間もない長男には心配かけたし、受験を控えた次男も戸惑ったことは詫びるし、メイン事業の進捗は芳しくないことは認めるけれども、何もやってなかった訳じゃないですよ。本業には相応の時間を費やしてきたし、アルバイトもしていたし、とりあえず正月分から自分に給与(役員報酬)を払いました。あけましておめでとうございます。とまぁ、それなりのプレッシャーと戦って来ましたが、次男もとりあえずすべり止めには合格した今日現在です。
…っていうのを、Excelにまとめた一日でした。昨日。もちろん会社の帳簿は日々つけてます。会計ソフトで。ただそこに載っている個人資金からの持ち出しは、「役員借入金」として一緒くたにされているために、出どころが不明瞭です。
たとえば法人カードの審査が通る前に個人カードで支払った経費はいくら?とか、前職の給与振込口座からいくら引き出したの?みたいな。もちろんヘソクリやタンス預金も突っ込んでるんで、家族からすれば「収入も無いのに使いまくっている」という印象になってしまう訳です。もしかすると内緒で借金してるんじゃ?とか。
そういうのを払拭するための作業でした。実は起業以来、現金は家から一銭も抜いてないし、そもそも前職給与口座のキャッシュカードは自分で持ってませんしね。そんな中、前職基準の住民税普通徴収二回、一瞬入った国民年金・国民健康保険料、医療費、車検の法定費用現金分なんかも払ったんで、個人カード利用分と充分に相殺出来ちゃうんですね。
丁度良い機会なので、今回キッチリ精算することにした訳です。つまらないことを言えば、息子と食べに行ったラーメンとか(笑)床屋さんとか、そういうものは計上のしようがありませんけどね。訳の分からなかった日々もだいぶ落ち着いたし、細かい収入でもチリツモで、それらを増資に回した上で昨年ぶんの未払い給与全て(第1期設定の役員報酬では5ヶ月分でもクソ安いけど)を払えることが判明。役員借入金も一部を自分に返済することにしました。
もちろん、前職の収入に戻ったわけではありません。まだしばらくは貯蓄を切り崩していく生活ですが、少しはダメージが減ることになります。帳簿上の操作であって現金が増えたわけでもなく結局自転車操業じゃん、と言われる可能性もあります。シャレで使ったキメツの弐ノ型は水車ですしね。ただ、出資金の払込証明は要るので、その額面が手元にある証拠にはなりますね。現段階では借金してまでやることじゃないですし。
増資はデットエクイティスワップでもキャッシュの総額は同じことですが、未払い給与を女房が握る口座に入れたかったための措置です。起業時同様、ネットのサービス(無料ではないですが)を使って士業に頼らない作戦で節約。売上予測、収入予測も二年先まで書き出して、女房に提出。明日の午後は法務局の予定です。